北海道釧路市「釧路・根室の簡易軌道」バス見学会        2017年10月8日〆

北海道釧路市「釧路・根室の簡易軌道」バス見学会    
2017年10月8日〆

釧路市立博物館

「釧路・根室の簡易軌道」

バス見学会  

北海道の開拓地は泥炭地や火山灰地も多く、春の融雪期には道路は「ドロドロ」状態、交通が極めて困難となり、それが開拓の障害ともなっていました。

そこで内務省北海道庁(国)は道東・道北を中心に、レールでの輸送機関「殖民軌道」を計画します。

まず1924(大正13)年に厚床~中標津が開通、その後次々と敷設されました。

殖民軌道はレール幅が762mmと国鉄などの1067mmに比べ狭く、また動力は馬匹とする簡易なものでした。

運行組合が設置され、入植者は料金を払い利用しました。

また輸送量が大きい路線ではガソリン機関車も導入されるようになります(北海道庁直営)。

殖民軌道は国鉄線の駅を起点に、より内陸の開拓地へ路線は伸びていきます。

戦後は農林省所管となり「簡易軌道」と呼ばれるようになります。

新設・改良は国、維持・補修は国庫負担により北海道が、そして実際の管理運営は地元自治体(市町村)に委託されました。

釧路・根室地域では、馬力から内燃動力へ改良が行われた簡易軌道として、鶴居、標茶、浜中、別海の各町・村営軌道がありました。

簡易軌道は、地方鉄道法(現 鉄道事業法)や軌道法による「鉄道・軌道」ではありません。

レールと車輪による交通機関という面では確かに鉄道・軌道ですが、運輸省ではなく農林省(それぞれ当時)が所管していたことからもわかるように、法令的には「似て非なるもの」、土地改良法による開拓のための施設です。簡易軌道特有の取扱いや用語もあります。ディーゼルカーを「自走客車」と呼ぶこともその1つです。

人々だけでなく農作物、そして牛乳の輸送などに重要な役割を果たしましたが、整備されていく道路に役目を譲り、1972(昭和47)年の浜中町営軌道の廃止によって道内から全て姿を消しました。

■バス見学会《2017アンコール開催》 

〔浜中・別海編〕
10月29日(日) 9時~18時 

●募集期間
10月1~8日

定員30名・応募が定員を超過した場合は抽選を行います(抽選結果は全員にお知らせします)

アンコール開催のため、2016年にバス見学会に参加された方は応募できません

(鶴居・標茶編のみ参加された方は浜中・別海編へはご応募いただけます(逆も可))

http://www.city.kushiro.lg.jp/museum/gyouji/kidou-bus2017.html

http://www.city.kushiro.lg.jp/museum/kikaku/2016/kan-i-kidou.html